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増田楓太さん
自社製品を展示する T.Labo

株式会社 たくみ工芸

増田楓太さん 28歳

 父親がアルミサッシにガラスをはめる仕事をしていました。仕事場に連れて行ってくれたのがモノづくりに目を向けるきっかけでした。それからずっとモノをつくりたい、形あるものを残していこうという気持ちはありました。12年前にたくみ工芸に就職して「モノをつくる」から「色を塗る」に仕事が変わりました。

 塗装の仕事ではのりこえられない壁に何度もぶつかりました。自分の思っているとおりにならなくて、心が折れそうになることが何回もありました。そのつど先輩に助けてもらいました。「一人じゃなんにもできない」と痛感しました。工場の仕事は、みんながつながってしていくものです。そのことを学びました。

 今、誇りに思うことは、3人の子どもが小学生で一緒に買い物に行った時に、私が塗った大きな陳列棚が使われているのを見て「えっ、すごい。僕もやってみたい」と言ってくれたことです。工場で塗装した棚は品物なのですが、店に置かれた棚は作品に見えて風合いが違います。自信が生まれて達成感があります。

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高岡 力弥さん

株式会社 たくみ工芸

高岡 力弥さん 22歳

 小さい時、モノをつくったり形にするのが好きでした。アニメキャラクターのプラモデルを図面を見ながら組み立てていました。父が電気工事士でしたので自分もしたくて布施工科高校の電気科に進みましたが、難しくて仕事にするのは諦めました。

 モノづくりの会社には就職したかったので、たくみ工芸に応募しました。入社してはじめて溶接をしました。ベテランさんの横で学んで育てていただきました。いろんなモノをさわらせてもらいました。図面を教えていただきました。図面のモノを立体的に形にした時に達成感を味わいます。先輩にほめてもらったらうれしいです。

 溶接を始めて1年経った時に自分でできたのがなによりうれしかったので、後輩がその思いを持てるよう接しています。溶接は仕上げが難しいです。今、必死に取り組んでいます。技術を深めて知識を増やして全体的に管理できる人間になろうと心に決めています。

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鉄道を支える東大阪モノづくり

電車1両をつくるのに3,000種類、10万個の部品が必要です。東大阪には、その部品をつくる工場が数多くあります。2026年8月2日の「第5回 ひがしおおさか鉄道フェスタ」で展示した4社を、2つのページに分けて掲載しています。

株式会社 電業
さまざまな電車線金具の製造

国内唯一の電車線金具の総合専門メーカー

鉄道部品のうち「電車線金具」を主に作っていることが本社の特色です。多くの種類がある電車線金具は架線(電車に電気を供給する電線)を支えています。

1919年創業。鉄道の部品類は、それまで輸入に頼っていましたが、国内で作ろうという気運が高まった中での創業でした。以来、電業はさまざまな架線方式を考案し、日本や世界の鉄道の安定走行に寄与しています。新幹線建設に際しては新しい金具を開発して数多くが採用されました。

新幹線と架線の図。電車線金具を赤色で示している
赤色で示しているのが「電車線金具」です

100周年を機に「工場改善」、作業環境改善と省力化を実現

電業には3部門の工場(鋳造・機械・鉄鋼)があります。設備を更新して働きやすい環境と省力化を目的に2019年の100周年に向けた大改造計画を実施。鋳造工場では天井にクレーンを取り付け、ロボットアームの操作により手杓で型に注ぐ作業が一人でできるようになりました。

天井クレーンとロボットアームを備えた鋳造工場
ロボットアームの操作で、型に注ぐ作業が一人でできる

入社して約20年 鋳造ひとすじ

工業高校の実習で鋳造作業を体験し、仕事として「やってみたい」という思いはありました。電業には3部門の工場(鋳造・機械・鉄鋼)があります。そのなかで鋳造工場への配属が決まって現在に至っています。職場の上司から「型を作る繊細さは素晴らしく卓越している」と評価を受けています。

鋳造は製品作りにおける最初の工程なので責任重大です。品物を模した型を砂で作る繊細な作業がある一方で、材料の金属を1200℃以上で溶かす溶解作業はとても迫力があります。どの作業も技術と経験が必要であり、何年働いても「自分がモノづくりをしている」という実感が湧いてくるところに鋳造の醍醐味を感じます。

私も20年近くこの仕事を続けており、後輩に対して見本になれるよう、積極的に技術の向上に取り組んでいます。また、後輩には自分のようにやりがいを感じてもらいたいので、仕事の面白さを伝えたいです。

ここまで仕事を続けてこられたのも、自分がこの仕事に向いていると思えたことと、会社の皆の支えがあったからだと思っています。人生の半分を電業で働き、人として大きく成長できました。また、結婚して家庭を持ったことにより責任感も強くなりました。これからも会社と家族の為に働いていきたいと思います。

保護面をつけて鋳造の溶解作業にあたる社員
鋳造の現場 — 技術と経験が求められる仕事

東大阪市高井田中2-5-25 / 公式サイト

株式會社 excellent
エクセラント/電車の金属部品加工

exceed the expectation
〜 期待を超えていく 〜

電車部品のことなら お任せあれ!

鉄道車両の窓枠やごみ箱、車両番号板など金属部品を製作しています。49人の従業員一人ひとりが日々技術力を磨き、さまざまな知識を身につけています。金属加工に関する設計やレーザー加工、曲げたり溶接したりといった一連の作業を工場内でできることが強みです。また、工場周辺にさまざまな種類の企業があり、フットワーク軽く仕事が進められるのは、モノづくりのまち東大阪ならではです。

レーザー加工機が並ぶ excellent の工場内
設計から加工・溶接まで一貫してできる工場

モノづくりの仕事は、自分で作ったものを形として残すことができます。部品が電車という公共の乗り物となり社会貢献できる、これがモノづくり企業として働いている一番のやりがいです。

【参照】「子ども市政だより『すくらむ』第32号」(2020年12月発行)

電車に使われている部品から

ステンレス製の車両番号板「3456」
東京メトロ 車両番号板
金属加工された連結器カバー
JR 連結器カバー
金属加工された電線オオイ
JR 電線オオイ

会社を背負っている —— 検査部門リーダーの自覚

城東工科高校(現在の東大阪みらい工科高校)でメカトロニクス系の制御システム専科を学び、鉄道研究部の部長として活動しました。「会社にとって重要で達成感、やりがいの持てる部署で働きたい」との思いで入社当初から検査部門を希望しました。検査部門は、会社が目指す “exceed the expectation 〜期待を超えていく〜” を実現する重要な工程です。

株式會社 excellent に入社して今年で7年目。基礎となる知識を身につけ、今ではリーダーを任されています。現在はこれまでに培った経験をもとに、自立して責任ある役割を担っています。検査の仕事は社内で製作された製品を検査し、得意先へ納品することです。自分が携わった製品が実際の車両に取り付けられる事に喜びを感じています。

プライベートでは、熱心な「鉄道写真マニア」であり「鉄道部品コレクター」でもあります。何十年後かに描く夢は、自分が検査し、魂を込めて送り出した部品を乗せた電車が長い現役生活を終えたとき、その部品と再び巡り合い、今度はコレクターとして手元に迎えることです。

本年も新入社員を迎え、会社全体で人材の育成に力を入れています。多品種少量生産ではありますが、若い人が多く、新入社員が入社してもコミュニケーションがとりやすい職場なので、お互いの連携がスムーズで、業務が非常に効率よく進むという良さがあります。検査部門でも、より一層力を入れて指導・育成に取り組んでいます。

夕暮れにロゴが灯る株式會社 excellent の社屋

東大阪市稲田新町2-5-6 / 公式サイト

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