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株式会社 たくみ工芸

商業施設の内装、ディスプレイなど多様な金属製品を製造しています。製作から板金・塗装まで一貫体制でオーダーメイド製品を手がけています。

井村匠氏が1978年に創業して4年後に衣摺に移転、現在に至ります。畑がほとんどだった44年前から操業するなかで「衣摺をモノづくりのまちに」「衣摺の模範であれ」の精神で新工場「衣摺工場」を竣工。色の統一感にこだわった外観は工場らしくなく周囲の環境にマッチしています。

社員は48人。モノづくりで一番大切なことは、機械だけに頼らない人の力だと信じています。たくみ工芸は仕事、モノづくりを通じて人を作る会社です。最高のものをお客様に提供するには素晴らしい人をつくることが大切です。よりいっそうクオリティの高い製品づくりを目指して「やっておくよ」「まかせておいて」と言える会社を目指します。人とモノをつなげるために日々進化し金属のさらなる可能性を追求し続けます。

工場見学イベント
「こーばへ行こう!」

見学者に喜んでもらうためには
社員が楽しんで準備・運営することが大事

毎年11月の2日間(第2金曜・土曜)に開かれます。株式会社たくみ工芸で行われた様子を報告します。

たくみ工芸はさまざまなお店からのオーダーで装飾金物を自社で一貫生産しています。4年前に竣工した新工場は広くて明るい空間に、優れた設備が配置され、社員の皆さんの技能とアイデアが発揮されていました。

新工場の様子(広くて明るい空間に優れた設備)
広くて明るい新工場 — 社員の技能とアイデアが発揮される現場
たくみ工芸 塗装部の集合写真
塗装部 — 夢見た色が目の前に。色のスペシャリストたち。

社員の皆さんに教えてもらって溶接と塗装をしました。工場の機械や装置で作業するのは子どもにとって興味深いです。見学する子どもに楽しく喜んでもらうために、準備も教えるのも楽しんでなさっていました。

社員に教わって溶接を体験する見学者
溶接の体験
子どもがスプレーガンで塗装を体験する様子
塗装の体験

「モノづくりに入ってくる若者は激減しています。こーばへ行こう!の経験が10年後、15年後にモノづくりに入るきっかけになってくれれば嬉しいです。そんな長いスパンで考えています。」

— 井村社長

鉄道を支える東大阪モノづくり

東大阪市には電車をつくっている工場があります。電車1両をつくるのに3,000種類、10万個の部品が必要です。電車を組み立てるための部品をつくる工場も多数あります。工場では電車を安全に運行するのに必要な技術が生み出され、磨かれてきました。

2026年8月2日の「第5回 ひがしおおさか鉄道フェスタ」で展示した4社を、2つのページに分けて掲載しています。

近畿車輛 株式会社
鉄道車両専業メーカー

1920年創業以来、鉄道車両を造り続ける

近畿車輛の前身である田中車輛工場が誕生したのは1920年。阪神電気鉄道向けの路面電車を尼崎の工場で製造して以来、鉄道車両専業メーカーとして歩んできました。

1920年に製造された阪神電気鉄道向けの路面電車(車番311)
創業期に製造した阪神電気鉄道向けの路面電車

東大阪に工場を移したのは戦前の1940年。新しい仕事に挑戦する気質は創業以来のもので、1958年近鉄に納入した世界初の2階建電車は、ビスタ(展望)カーと呼ばれ話題になりました。その技術は100系新幹線2階建車両など多数の2階建車両へと引き継がれています。

近畿車輛では近鉄特急「しまかぜ」や「ひのとり」をはじめ全ての近鉄電車が造られています。関西ではJR西日本の新幹線・特急車・通勤車や、南海電鉄、阪神電鉄、北大阪急行、Osaka Metro、京都市交通局など多数の電車を製造しています。

海外で活躍する車両も

海外に向けて、米国の主要都市を走るLRV(軽量電車)、中東のドバイを走る無人自動運転の鉄道車両など多くの国と地域に輸出しています。エジプトの首都カイロ市民の足となっている路面電車を地元の人は「KINKI」と呼びます。それほど近畿車輛の路面電車はカイロ市民に根付いています。

東大阪市でつくられた電車が日本や海外でたくさんの人に利用され、人々の生活を支えているのです。

入社10年間の成長

鉄道好きで最近では「E5系(ハヤブサ)」、「E751系(つがる)」「285系(サンライズ)」などがお気に入りです。特に鉄道に乗って各地を巡り、グルメや温泉を楽しむことが趣味です。冬に青森の浅虫温泉を訪れた際は、行き帰りに「E751系(つがる)」と「E653系(いなほ)」に乗車しました。どちらも近畿車輛製の車両で、28年弱が経った今でも大雪の中をかき分けながら力強く走行する車両を見て「さすが当社製の車両だ」と感動しました。

2年前、会社よりアメリカ出張の命を受けて3ヵ月間、経験しました。LA(ロサンゼルス)メトロの路面電車修理工場で勤務しました。同じく派遣された近畿車輛社員3人のチームで仕事しました。トラブルが起きた時は日本で先輩から教わったことが役立ちました。アメリカはクルマ社会ですので鉄道車両の種類が限られていますが、日本ではさまざまな車両を手がけることができるので、もっと技量を磨こうと思いました。

帰国後2年間で任される仕事の幅が広がりました。後輩も増え、日頃から接し方や教え方など、意識することも増えたと思います。去年、鉄道車両・製造整備2級技能検定を取得し、業務を進める上で大切な考え方や意識を身に付けることができました。

現在は、台車入れ抜き、床下取付部品機器取付、出場準備などの作業を主に担当しています。ミスや事故を防ぐため、事前に図面や資料を確認し、注意点を充分理解したうえで取り組むように心がけています。また、後輩が体調を崩していないか気を配るほか、出張時には、注意点や作業などのポイントを伝えるなど、安心して仕事に取り組めるようにサポートしています。

最近は、トラブル発生時でも落ち着いて判断することを特に意識しています。LA出張では、不具合が起きた際に、限られた工具と人員で解決しなければならない経験をしました。この経験を通じて、慎重さと冷静な判断力の重要性を実感しました。そうした力を身に付けることで、1日にこなすことのできる作業も増えていくと考えています。

これまでの経験を活かし、先輩方から学んだ知識や技術をさらに吸収しながら、自分自身の力として発展させ、日々の作業を安全に確実にこなしていきたいです。

構内に保存されている100系新幹線の前に立つ近畿車輛の社員
構内に保存されている100系の前で

東大阪市稲田上町2-2-46 / 公式サイト

ハードロック工業 株式会社
ゆるまないナット

新幹線の安全を支え続けて約30年

1993年にハードロックナットが東海道新幹線300系に全面採用されて以来、約30年にわたり新幹線の安全運行を支え、無事故に貢献してきました。

新幹線1編成(16両)には約2万セットのハードロックナットが使用されています。さらに、レール同士を接続する継ぎ目板にも採用され、日本国内のレールの大部分で使用されています。

東海道新幹線の年間利用者数は延べ約1億3,100万人(JR東海ファクトシート2022)に上ります。その安全・安心を支える重要な部品として、ハードロックナットは日々活躍しています。2014年には、東海道新幹線開業50周年を機に、長年にわたり無事故に貢献してきた功績が評価され、表彰を受けました。

世界に安全・安心を提供する

ハードロックナットは国内にとどまらず、海外でも高い評価をいただいています。中国、台湾、イギリス、イタリアなど、多くの国と地域の鉄道インフラで採用されています。

中でも台湾高速鉄道では、車両だけでなくレールや信号設備を含む大規模プロジェクトに参画しました。全車両に加え、台北から高雄まで約300kmに及ぶレールの締結装置等に、約400万個のハードロックナットが使用されています。

イギリスでは、2007年に発生した脱線事故を契機に、分岐器を固定していたナットのゆるみ対策としてハードロックナットが採用されました。また、イタリア向け鉄道車両ATR220にも採用されています。

鉄道以外にも、東京スカイツリーでは約40万個のハードロックナットが使用されるなど、橋梁や建築物をはじめとする国内外の重要インフラで、安全・安心を支えています。

新たなハードロック工業を自分たちの手で — ハードロック工業2.0プロジェクト

創業者・若林克彦の精神を宿し、世界を驚かすイノベーション企業としての価値を伝えるために、2025年にハードロック工業2.0プロジェクトを立ち上げました。

現場の社員たちを中心に「第1期メンバー」を選出し、「新たなハードロック工業とは何か」という問いの本質を追求しました。世界中のユーザーから一番に選ばれるブランド価値を持ち、社会のお守りのような存在に。ものづくりを行う全ての方の「希望」「哲学」「チャレンジして諦めない」象徴に。

ハードロック工業2.0プロジェクトの打ち合わせ風景
社員が机を囲んで意見を出し合うプロジェクトの様子

この想いを社外に浸透させるため、ハードロックナットの構造である「くさびで一体化」をヒントに、「ハードロックで一体化」というコンセプト(合言葉)を決めました。また、これらを象徴するロゴマークをリニューアルしました。ロゴのモチーフは「手と手」です。以前のロゴを生んだ創業者・若林克彦の手から社員たちの手へ引き継ぐことを表しました。

現在に至るまでにすでに「第2期」「第3期」のプロジェクトを終え、2.0メンバーが増え、その取り組みも広がっています。2.0メンバーが中心となり、会社を盛り上げ、世の中に今まで以上に安全・安心を届けていけるように努力してまいります。

東大阪市川俣1-6-24 / 公式サイト

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